東部カレリア事件(読み)とうぶカレリアじけん(その他表記)Status of Eastern Carelia Case

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東部カレリア事件」の意味・わかりやすい解説

東部カレリア事件
とうぶカレリアじけん
Status of Eastern Carelia Case

カレリア (→カレリア共和国 ) の自治に関するフィンランドソ連紛争。 1922年,フィンランドは,ドルパト (タルトゥ) 平和条約に規定され,ソ連に編入された東部カレリアの住民の自治をソ連が侵しているとして,国際連盟理事会に提訴した。理事会は,この事件について常設国際司法裁判所の勧告的意見を求めた。裁判所は,23年7月 23日,この要請が国家間の紛争を決定する意味をもつため,当事国ソ連の同意が必要と判断して,勧告的意見を与えることを拒否した。

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