常設国際司法裁判所(読み)じょうせつこくさいしほうさいばんしょ(英語表記)Permanent Court of International Justice

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

常設国際司法裁判所
じょうせつこくさいしほうさいばんしょ
Permanent Court of International Justice

略称 PCIJ。第1次世界大戦後創設された史上初の,1つの地域に限られない常設的な国際的司法機関。国際連盟規約第 14条に基づいてつくられた。連盟の非加盟国にも開放されていたが,アメリカは加入しなかった。常勤裁判官をもつ史上最初の世界的な国際司法裁判所としてオランダハーグに所在し,第2次世界大戦のために活動が中断されるまでに,23の判決と 27の勧告的意見を与え,国際法の発達に寄与した。第2次世界大戦後は国際司法裁判所に引継がれている。

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百科事典マイペディアの解説

常設国際司法裁判所【じょうせつこくさいしほうさいばんしょ】

第1次大戦後に初めて実現した常設的な国際裁判所。今日の国際司法裁判所の前身。1921年国際連盟によってハーグに設立されたが第2次大戦中に活動を停止し,1946年廃止。→国際司法裁判
→関連項目国際連盟ジュネーブ議定書常設仲裁裁判所

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうせつこくさいしほうさいばんしょ【常設国際司法裁判所 The Permanent Court of International Justice】

PCIJとも略称される。第1次大戦後の1921年に国際連盟規約14条に基づきオランダのハーグに設置された国際司法機関。裁判所は国際連盟の総会と理事会で選挙された15名の裁判官で構成され(1936年の改正までは裁判官11名,予備裁判官4名),任期は9年。裁判所は,紛争当事国の同意を基礎として,付託されたすべての紛争に管轄権をもった。しかし一般的な裁判義務はなく,選択条項受諾国の間にのみ裁判義務が生じた。

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大辞林 第三版の解説

じょうせつこくさいしほうさいばんしょ【常設国際司法裁判所】

国際連盟の機関として、1921年オランダのハーグに設置された国際裁判所。国際連合の成立とともに国際司法裁判所に受け継がれた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

じょうせつ‐こくさいしほうさいばんしょ ジャウセツコクサイシハフサイバンショ【常設国際司法裁判所】

〘名〙 第一次世界大戦後、国際連盟規約第一四条に基づいて組織された最初の常設的な国際裁判所。一九二一年オランダのハーグに設立された。国際連盟の総会と理事会による選挙によって選ばれる一五名の裁判官で構成され、当事国が付託する一切の紛争の審理に当たった。国際連合成立後はその主たる機関の一つとして国際司法裁判所に受け継がれた。

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世界大百科事典内の常設国際司法裁判所の言及

【国際裁判】より

…その後,常設的な裁判所の必要が認識され,1907年に仲裁司法裁判所の設立が企てられたが,裁判官選任方法につき各国の一致をみず,結局失敗に終わった。第1次大戦後,真に常設的な裁判所で,普遍的なものとして,常設国際司法裁判所(PCIJ)が設置され,第2次大戦後にこれを継承したのが国際司法裁判所(ICJ)である。このほか,特別の裁判所として,1907年に立案された国際捕獲審検所(捕獲),08年から10年間存続した中米司法裁判所,第1次大戦後の混合仲裁裁判所,第2次大戦後に戦争犯罪人処罰のために設けられた国際軍事裁判所および極東国際軍事裁判所があり,また48年のジェノサイド条約では国際刑事裁判所の設置が予定されているが,まだ実際には設けられていない。…

【国際司法裁判所】より

…国際紛争の司法的解決を任務とする国際裁判所。第1次大戦後に設置された常設国際司法裁判所の後身で,オランダのハーグにある。1945年設立。…

※「常設国際司法裁判所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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