日本歴史地名大系 「東黒土田遺跡」の解説 東黒土田遺跡ひがしくろつちだいせき 鹿児島県:曾於郡志布志町内之倉村東黒土田遺跡[現在地名]志布志町内之倉 東黒土田宮崎県との県境をなす標高二三〇メートルの峰から南方向に張出した舌状台地上にあり、標高は一六二メートル。縄文時代草創期を中心とする遺跡で、昭和五五年(一九八〇)に発掘調査が行われた。基盤のシラス層まで七層を数え、層に乱れや傾きはまったくない良好な堆積状況であった。第三層と第六層が遺物の包含層で、第七層(シラス)上面からは木の実の貯蔵穴が検出された。この穴は直径四〇センチ、深さ二五センチを測り、断面は鍋状を呈する。内部には炭化した木の実が多量に詰まっており、落葉樹性のコナラ属とされている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by