杵築城(読み)きつきじょう

精選版 日本国語大辞典 「杵築城」の意味・読み・例文・類語

きつき‐じょう‥ジャウ【杵築城】

  1. 大分県杵築市にあった城。建長年間(一二四九‐五六大友親秀の六男、木付親重築城と伝えられる。正保二年(一六四五松平能見)英親が豊後高田から入封以来、明治維新に至るまで松平氏居城。木付城。

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日本の城がわかる事典 「杵築城」の解説

きつきじょう【杵築城】

大分県杵築市杵築にあった連郭式の平山城(ひらやまじろ)で、室町時代初期に大友一族の木付頼直(よりなお)により八坂川河口にある台山(だいやま)の上に築城された。台山は、北を高山川、東を守江湾(もりえわん)に囲まれた天然の要害で、台山は空堀によって4区画に区切られていた。当初、山頂に主郭部が設けられていたが、慶長年間(1596~1619年)初めの震災と暴風雨で天守などが損壊、台山北麓に居館が移された。1645年(正保2)以降、松平氏によって山上の郭群は廃止された。戦国時代には大友氏と島津氏の戦いの舞台となった。江戸時代には杵築藩藩庁が置かれていた。現在、城跡は城山公園として整備され、山上の天守台跡には博物館と展望台を兼ねた模擬天守が建てられている。JR日豊本線杵築駅から杵築バスターミナル行きバス12分で終点下車、徒歩約10分。

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