松ヶ浜(読み)まつがはま

日本歴史地名大系 「松ヶ浜」の解説

松ヶ浜
まつがはま

[現在地名]七ヶ浜町松ヶ浜・汐見台しおみだい

町の南部、湊浜みなとはまの東方、菖蒲田浜しようぶたはまとの中間に位置し、前面は太平洋に臨む。「枕草子」に「島は(中略)松ケ浦島・籬島・豊の浦島」とみえ、注に「松ケ浦島・籬島はみちのく」とある。松ヶ浦島は歌学書に載る歌枕で、多くの歌に詠まれた。

<資料は省略されています>

江戸時代にはこの松ヶ浦島を松ヶ浜に擬定する考えが生れた。その中心が御殿ごてん崎である。地区東端にあり、南北約七〇メートル、東西約一八メートルの幅で突き出ている小岬で、こうヶ崎とよばれ、松ヶ浜で最も眺めのよい所である。藩祖伊達政宗がここに仮館を設けてから御殿崎といわれるようになった。江戸時代は藩主恒例の遊覧の地であり、殿中歌会の歌題としてしばしば詠まれた所である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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