20世紀日本人名事典 「松丸志摩三」の解説
松丸 志摩三
マツマル シマゾウ
昭和期の農民教育家,農業評論家,畜産学者
- 生年
- 明治40(1907)年8月19日
- 没年
- 昭和48(1973)年11月7日
- 出生地
- 兵庫県神戸市
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学農学部獣医学科〔昭和7年〕卒
- 経歴
- 朝鮮の農業学校教諭、朝鮮総督府畜産技師、昭和18年まで同畜産課長を務めた後、千葉県本納町に疎開、29〜43年静岡県函南村に、没年まで宮崎県高鍋町茶臼原台地に住み、村づくり運動や自治体農政への助言、新生活運動の推進など、農民教育と農村の実情に即した評論活動を展開した。中でも22〜30年岩手県江刈村では中野清見村長のブレーンとして半常駐し、新しい村づくりに献身、注目された。著書には農村の実態を踏まえた専門的なものが多く「農民は都会人にうったえる」「農民教育の焦点」「日本農業物語」「家畜の歴史物語」「日本馬物語」「農業の魔術」「青年運動と生産活動」「農民はいま何をなすべきか」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報