松井神社(読み)まついじんじや

日本歴史地名大系 「松井神社」の解説

松井神社
まついじんじや

[現在地名]八代市北の丸町

八代城跡の北ノ丸内にあり、祭神松井康之・松井興長。旧郷社。明治に入り、松井家旧臣により、松井康之・興長を祀る神社創建の運動が起こり、同一四年(一八八一)創建された。松井家初代の康之は戦国時代末期に細川藤孝(幽斎)に従って戦功を立て、藤孝の養女を妻として所領を給され、細川一門と同格重臣として、以後代々細川家に仕えた。正保三年(一六四六)八代城は松井興長にゆだねられ、以後一〇代にわたり、松井氏は「八代の殿様」であった。松井家は三万石、熊本藩三家老家の筆頭であり、同時に山城国に一七三石余の知行地をもつ徳川幕府直参でもあり、自家の代替り、将軍の代替りごとに江戸に参勤する特殊な家柄であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android