松本道(読み)まつもとみち

日本歴史地名大系 「松本道」の解説

松本道
まつもとみち

上田と松本を結ぶ道(現国道一四三号)

明治一四年(一八八一)の現青木あおき田沢たざわの「田沢村誌」(長野県町村誌)に「本村の東の方松本道無等道路に属す。字青木に於て分岐し西の方筑摩郡中川村に至る」と記している。この道の峠を地蔵じぞう峠とよんでいた。

長野県は明治一五年から翌年の県議会で七道開削案を上提した。「第一線路碓氷峠、第二線路上田―松本間、第三線路飯山・新潟県境間」、このうち上田・松本を結ぶ第二線路(土地の人々は略して二線路にせんろとよんだ)の開削は、従来の道路と異なり屈曲を少なくし、上田―青木間一〇キロの間に一八度の曲折二ヵ所、四度の曲折一ヵ所とし勾配をゆるめ、道幅を広くし、車が楽に通行できるように設計された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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