精選版 日本国語大辞典 「松根」の意味・読み・例文・類語 しょう‐こん【松根】 〘 名詞 〙① 松の根。(イ) 松の根もと。[初出の実例]「松根に倚って腰を摩れば 千年の翠(みどり)手に満てり〈橘在列〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)[その他の文献]〔杜甫‐厳氏渓放歌詩〕(ロ) 燃やして明かりをとるための松の根。[初出の実例]「それまでは上層はランプ(明治末年から)、下層は松根だったのだ」(出典:しろうと農村見学(1954)〈桑原武夫〉)② 門松の根もと。[初出の実例]「松根によってまとろむ礼の供」(出典:雑俳・柳多留‐一三(1778))③ 香木の一種。沈香の一種とされるが不詳。〔運歩色葉(1548)〕 まつ‐が‐ね【松根】 〘 連語 〙 松の木の根。[初出の実例]「大伴の高師の浜の松之根(まつがね)を枕き寝(ぬ)れど家し偲はゆ」(出典:万葉集(8C後)一・六六) まつね【松根】 姓氏の一つ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例