松浦千代松(読み)マツウラ チヨマツ

20世紀日本人名事典 「松浦千代松」の解説

松浦 千代松
マツウラ チヨマツ

明治・大正期の実業家 秋田県議。



生年
文久1年9月24日(1861年)

没年
大正10(1921)年4月20日

出生地
出羽国(現・秋田県増田町)

経歴
地主の四男に生まれ、明治21年に分家独立した後は生糸仲買を営んだ。その傍ら煙草の仲買にも手を出し、米の単作で生計を立てる農民に副収入の道があることを説いた。31年羽後煙草合資会社を設立するが、37年に煙草専売法の制定により解散。これによって失業者が増えたため、救済策として電気事業を開始し、43年には増田水力電気会社を興して秋田県増田・横手・湯沢の約650戸への送電を行った。地方行政でも活躍し、増田村議・平鹿郡議・秋田県議を歴任

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松浦千代松」の解説

松浦千代松 まつうら-ちよまつ

1861-1921 明治-大正時代の実業家。
文久元年9月24日生まれ。明治31年郷里の秋田県増田町に羽後葉煙草(はたばこ)を設立。37年煙草専売法によりこれを解散し,43年増田水力電気を創立県会議員。大正10年4月20日死去。61歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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