日本歴史地名大系 「松田惣領」の解説
松田惣領
まつだそうりよう
北に松田山があり、西南境を流れる
古くは松田郷に含まれ、「吾妻鏡」治承四年(一一八〇)一〇月一七日条に「松田郷」がみえ、同一一月二〇日条に「義常遺領之内松田郷、景義拝領云々」とあって、かつては波多野義常が領していたが新たに大庭景義に宛行われている。永正三年(一五〇六)一月一四日の遠山直景寺領寄進状(県史三)の宛名に「西郡松田郷延命寺」とあり、小田原衆所領役帳に遠山丹波守「百卅八貫弐百五拾文 西郡松田惣領分」と載る。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報