松田町(読み)まつだまち

日本歴史地名大系 「松田町」の解説

松田町
まつだまち

面積:三七・三三平方キロ

足柄上郡の中央部に位置し、南を酒匂さかわ川、東南を支流の川音かわおと川、北部中央を分流中津なかつ川が流れる。東は大井おおい町、西は山北やまきた町、北東秦野はだの市と接し、南北約九キロ、東西約四キロと南北に長い。小田急電鉄が東南を、国鉄御殿場線が西南を通り、国道二四六号に沿って東名高速道路が抜ける。立地上、酒匂川沿岸の比較的平坦な旧松田町地域と、標高五〇〇メートルから一二〇〇メートル余の峰々に囲まれ、近世には東山家ひがしやまがと称された旧やどろぎ村地域に大別され、町域の九三パーセントが標高一〇〇メートル以上に立地する。旧松田町地域では煙草、旧寄村地域では炭の生産が盛んであった。


松田町
まつだちよう

[現在地名]千代田区鍛冶町かじちよう二丁目

神田鍋町東横かんだなべちようひがしよこ町の東に続く両側町。南は下白壁しもしらかべ町、北は神田鍋町東横町、東は三島みしま町・富山とみやま町二丁目。寛文新板江戸絵図まで町の成立は確認できないが、延宝年間(一六七三―八一)の絵図には町名がみえ、幕末に至る(沿革図書)。公役町で、小間数は六三間、うち京間一〇間余・田舎間五二間余(安永三年小間附町鑑)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松田町」の意味・わかりやすい解説

松田〔町〕
まつだ

神奈川県西部,丹沢山地の塔ヶ岳南西斜面足柄平野の北東部にある町。 1909年町制。 55年寄 (やどりき) 村と合体地名の由来には諸説があるが,中世以来の郷名による。中心集落の松田惣領は,酒匂 (さかわ) 川の支流四十八瀬川 (川音川) の扇状地にあり,谷口集落として発達。江戸時代は矢倉沢往還宿場町でもあった。中世は豪族松田氏の領有惣領,庶子などの地名が残る。豊富な地下水を利用して綿紡績,木工業が行われ,山麓の斜面ではミカン,茶が栽培される。町域の一部は丹沢大山国定公園に属する。国道 246号線と 255号線が接続し,JR御殿場線,小田急電鉄小田原線が交差しており,東名高速道路の大井松田インターチェンジにも近く,県西部の交通の要衝にあたる。面積 37.75km2。人口 1万836(2020)。

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