松葉紙(読み)マツバガミ

精選版 日本国語大辞典 「松葉紙」の意味・読み・例文・類語

まつば‐がみ【松葉紙】

  1. 〘 名詞 〙 松葉、または松葉のような形のものを漉き込んだ紙。山形・名塩などでつくられた。
    1. [初出の実例]「墨色よかはるな文の松葉帋」(出典:俳諧・千代見草(1692))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「松葉紙」の意味・わかりやすい解説

松葉紙
まつばがみ

江戸時代中期に出羽(でわ)国(山形県)で漉(す)かれた和紙一種コウゾ(楮)の繊維を松葉のように漉き出した厚手の紙で、壁の腰張り表装などに用いられた。のちにはほか土地でも漉かれるようになり、松皮紙(まつかわがみ)と混同されてよばれることもあった。

[町田誠之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む