松葉紙(読み)マツバガミ

デジタル大辞泉 「松葉紙」の意味・読み・例文・類語

まつば‐がみ【松葉紙】

松葉のような形をした細かいものをき込んだ紙。松皮紙

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精選版 日本国語大辞典 「松葉紙」の意味・読み・例文・類語

まつば‐がみ【松葉紙】

〘名〙 松葉、または松葉のような形のものを漉き込んだ紙。山形・名塩などでつくられた。
※俳諧・千代見草(1692)「墨色よかはるな文の松葉帋」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「松葉紙」の意味・わかりやすい解説

松葉紙
まつばがみ

江戸時代中期に出羽(でわ)国(山形県)で漉(す)かれた和紙一種コウゾ(楮)の繊維を松葉のように漉き出した厚手の紙で、壁の腰張り表装などに用いられた。のちにはほか土地でも漉かれるようになり、松皮紙(まつかわがみ)と混同されてよばれることもあった。

[町田誠之]

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