板屋楓(読み)イタヤカエデ

デジタル大辞泉 「板屋楓」の意味・読み・例文・類語

いたや‐かえで〔‐かへで〕【板屋×楓】

ムクロジ科の落葉高木。山地自生。葉は手のひら状に浅く切れ込み、秋に黄葉する。花は淡黄色。実には翼が二つある。ときわかえで。つたもみじ。

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精選版 日本国語大辞典 「板屋楓」の意味・読み・例文・類語

いたや‐かえで‥かへで【板屋楓】

  1. 〘 名詞 〙 カエデ科の落葉高木。各地の山地に生える。高さ二〇メートル、直径一メートルに達する。若い枝は鮮褐色で軟毛がある。葉は長さ、幅ともに五~一〇センチメートルで、五~七に掌状に浅く裂け、秋には黄褐色となって散る。花は淡黄色で四、五月頃咲き、実は長さ一・五センチメートル、幅はその半分ぐらいの翼をもつ。材は建築、器具車両などに用いられ、樹液からは砂糖を製造する。いたぎ。つたもみじ。ときわかえで。
    1. [初出の実例]「九月〈略〉紅葉異名〈略〉名月 一名板屋楓」(出典:俳諧・清鉋(1745頃)二)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「板屋楓」の解説

板谷槭 (イタヤカエデ)

学名Acer mono var.marmoratum
植物。カエデ科の落葉高木,高山植物

板屋楓 (イタヤカエデ)

学名:Acer mono var.marmoratum
植物。カエデ科の落葉高木,高山植物

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世界大百科事典(旧版)内の板屋楓の言及

【カエデ(楓)】より

…北海道,本州の温帯~亜寒帯の下部山地に分布し,北海道でよく庭園樹に用いられる。(2)イタヤカエデA.mono Maxim.(英名painted maple)(イラスト) シベリア東部,サハリン,中国東北部,朝鮮,日本の広い範囲にわたって分布するカエデで,葉は掌状に3~9裂するが,鋸歯がないのが特徴である。樹高25~30m,直径1mの高木になる。…

※「板屋楓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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