枕を並べる(読み)マクラヲナラベル

デジタル大辞泉 「枕を並べる」の意味・読み・例文・類語

まくらなら・べる

並んで寝る。「親子三人―・べる」
大勢の人がそろって同じことをする。特に、同じ場所で倒れる。「―・べて落選する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「枕を並べる」の意味・読み・例文・類語

まくら【枕】 を 並(なら)べる

  1. 同衾する。
    1. [初出の実例]「待ちかねてひとりはふせどしきたへの枕ならぶるあらましぞする」(出典:山家集(12C後)下)
  2. 並んで寝る。
    1. [初出の実例]「旅僧は〈略〉横に枕を竝(ナラ)べて、火の気のない臥床(ねどこ)に寝た」(出典高野聖(1900)〈泉鏡花〉二)
  3. 多くの人が、そろって同じ事を行なう。特に討死切腹など、多くの人が行動をともにして死にのぞむ意に用いる。
    1. [初出の実例]「歴々五十騎ばかり枕をならべて討死」(出典:信長公記(1598)首)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android