枕掛(読み)まくらがけ

精選版 日本国語大辞典 「枕掛」の意味・読み・例文・類語

まくら‐がけ【枕掛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 枕と肩とのすき間をおおうための寝具
    1. [初出の実例]「蒔絵の紅梅の御枕掛以上右の通桐の長持に入れ進ぜらる」(出典:玉露叢(1674)五)
  3. 毎月掛金を頭割りに出し合うこと。
    1. [初出の実例]「手代共十人斗寄合、命の洗濯講といふをはじめ、〈略〉毎月壱人に三匁づつ出し、格子女郎をまはり番に、一人宛買て慰ける。是よりして、あたま掛を、世間に枕(マクラ)掛と申は、此因縁と承る」(出典浮世草子傾城色三味線(1701)江戸)
  4. まくらがね(枕金)
    1. [初出の実例]「惣じて芸子の注文は、花車が請とる仲人役、まづ枕掛(マクラカケ)相応にかかれば」(出典:談義本・つれづれ睟か川(1783)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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