枕草紙(読み)マクラゾウシ

デジタル大辞泉 「枕草紙」の意味・読み・例文・類語

まくら‐ぞうし〔‐ザウシ〕【枕草紙】

《「まくらそうし」とも》
身辺に置いて、日々の見聞や思いついたことなどを書き留めておく綴じ本形式の雑記帳
春画の本。また、春本

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精選版 日本国語大辞典 「枕草紙」の意味・読み・例文・類語

まくら‐ぞうし‥ザウシ【枕草紙・枕冊子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まくらそうし」とも )
  2. ( 「まくら」は枕もと、転じて座右に置くものの意 ) 種々の見聞、感想などを記すため、身辺に置く綴本形式の雑記帳。色変わりの料紙をとじることもある。
    1. [初出の実例]「衣の褄重りて打出したるは、色々の錦をまくらさうしに作りてうち置きたらんやうなり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)若ばえ)
  3. 春画の本。また、春画。枕絵。枕。
    1. [初出の実例]「枕さうしに心うかるる 恋をただせい少納言が若さかり〈貞徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一一)

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世界大百科事典(旧版)内の枕草紙の言及

【春画】より

…男女の秘戯を描いた絵。古くは〈おそくず(偃息図)の絵〉〈おこえ(痴絵,烏滸絵)〉といい,〈枕絵〉〈枕草紙〉〈勝絵(かちえ)〉〈会本(えほん)〉〈艶本(えんぽん)〉〈秘画〉〈秘戯画〉〈ワじるし(印)〉〈笑い絵〉などともいう。あからさまな秘戯の図ではなく,入浴の場面など女性の裸体を見せる好色的な絵は,別に〈あぶな絵〉と称して区別している。…

※「枕草紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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