枘鑿(読み)ゼイサク

デジタル大辞泉 「枘鑿」の意味・読み・例文・類語

ぜい‐さく【××鑿】

ほぞと、ほぞを受ける円い穴。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「枘鑿」の意味・読み・例文・類語

ぜい‐さく【枘鑿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほうぜいえんさく(方枘円鑿)」の略。「枘」は木材石材を組むとき、そのはしを刻み、他の穴(枘穴)に入れるための突起。「鑿」は掘られた穴 ) 四角い枘(ほぞ)(=方枘)と円い穴(円鑿)。転じて、物事がたがいにくいちがって合わないことのたとえ。円鑿方枘(えんさくほうぜい)
    1. [初出の実例]「西洋の良法善制を取て、之を東洋に行ふには、其形跡をすてて、其旨意をとり、能く酌量して行はざれば、往々に枘鑿合せざるものあり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android