精選版 日本国語大辞典 「果て」の意味・読み・例文・類語
はたし‐て【果て】
〘副〙 (動詞「はたす(果)」の連用形に接続助詞「て」が付いてできた語)
① 肯定表現に用いて、結果が予期した通りであることを強調する。
(イ) 思っていたごとく。案の定。
※大唐西域記巻十二平安中期点(950頃)「其の国に生れむと願す。果(ハタシテ)宿心を遂げて王子と為ること得つ」
(ロ) ついに。とうとう。
※白氏文集天永四年点(1113)三「果然(ハタシテ)(〈別訓〉つひに)胡の寇燕より起る」
② 仮定表現に用いて、事態をあやぶみながらも想定する気持を表わす。まことに。本当に。
③ 疑問表現に用いて、事態がはっきりしないことを強調する。いったい。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報