栄華(読み)エイガ

デジタル大辞泉 「栄華」の意味・読み・例文・類語

えい‐が〔‐グワ〕【栄華/栄花】

権力財力によって世に時めき、栄えること。また、ぜいたくをすること。「―を極める」「栄耀―」
清華家せいがけ」に同じ。
「兼雅卿は―の人なり」〈平家・二〉
[類語]繁栄繁盛にぎわう富む栄える全盛最盛興隆隆盛にぎわすにぎやかはやる盛る盛栄栄耀栄華共存共栄隆昌新興末広末広がり殷賑いんしん活況盛況盛会盛大繁華花が咲く

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精選版 日本国語大辞典 「栄華」の意味・読み・例文・類語

えい‐が‥グヮ【栄華・栄花】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 権勢や富の力によって、はなやかに時めき栄えること。権力や富貴をきわめているさま。
    1. [初出の実例]「方恐富貴難久、栄華易凋」(出典:続日本紀‐天平宝字元年(757)閏八月壬戌)
    2. 「おほきおとどのゑい花の盛りにみまそがりて」(出典:伊勢物語(10C前)一〇一)
    3. [その他の文献]〔荘子‐斉物論〕
  3. 派手な生活。ぜいたく。
    1. [初出の実例]「長安にて、屋形づくりをも、結構して、栄花を、すれども」(出典:三体詩素隠抄(1622)三)
  4. 摂関家に次いで、大臣家の上に位する高い家格。清華(せいが)
    1. [初出の実例]「但公守朝臣依被優英華参入由、有披露云々」(出典:明月記‐治承四年(1180)五月七日)

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普及版 字通 「栄華」の読み・字形・画数・意味

【栄華】えいか(くわ)・えいが(ぐわ)

草木の花。花咲く。さかえ時めく。〔淮南子、説林訓〕榮は、必ず憔悴り。

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