染衣(読み)ゼンエ

デジタル大辞泉 「染衣」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐え【衣】

墨染めの僧衣法衣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「染衣」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐え【染衣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「え」は「衣」の呉音 ) 黒く染めた僧の着る衣(ころも)。墨染めの衣。法衣。また、それを着ること。出家すること。せんい
    1. [初出の実例]「急帰剃髪染衣(ゼンエ)姿」(出典太平記(14C後)一二)
    2. [その他の文献]〔大唐西域記‐二〕

しめ‐ころも【染衣】

  1. 〘 名詞 〙 色を染(し)みつけた衣。染(そ)めた衣。
    1. [初出の実例]「染木が 汁に 斯米許呂母(シメコロモ)を ま具(つぶさ)に 取り装(よそ)ひ」(出典:古事記(712)上・歌謡)

そめ‐ぎぬ【染衣】

  1. 〘 名詞 〙 色や模様を染めた着物。そめぎるもの。
    1. [初出の実例]「なま酔を竹より奥にさしこめて〈素玄〉 喧嘩はこちかさばく染衣〈利方〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)六)

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