日本歴史地名大系 「染黒寺」の解説 染黒寺ぜんこくじ 岩手県:北上市黒沢尻村里分染黒寺[現在地名]北上市川岸三丁目黒沢尻(くろさわじり)柵跡の北にある。和賀山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。寺伝によると、古くは和賀山禅国寺と称し、仁寿二年(八五二)円仁の開山で天台宗に属した。前九年の役の際に黒沢尻柵と至近距離のため大破し、源頼義が諸堂を建立。近くに観音堂を建て、のち川岸(かし)観音と称したという。その後当寺は再び大破したが正和二年(一三一三)に再興、今も境内に「正和二年八月二九日 和賀山禅国寺」と刻まれた石塔婆が残る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by