日本歴史地名大系 「黒沢尻村里分」の解説
黒沢尻村里分
くろさわじりむらさとぶん
- 岩手県:北上市
- 黒沢尻村里分
北上盆地の中央部、南流する北上川の右岸、同川と東流して合流する支流和賀川に挟まれた平坦地に位置する。標高六〇メートル以下の氾濫原と微高地からなり、現在の北上川右岸市街地の東部にあたる。奥州街道を挟んで西は黒沢尻村
中世は和賀氏の支配下にあったとされる。「北上市史」によると、鎌倉時代後期の和賀氏系図(鬼柳文書)に和賀義行の次女岡田女子の所領として黒沢尻野馬がみえ、牧が存在したという。永徳二年(一三八二)七月一七日の鬼柳氏一揆契約状(同文書)などによると、葛西氏および和賀郡内の者と思われる在地領主五名は一揆盟約を結び、鬼柳伊賀守(和賀氏庶流)の子息五郎が譲状を所持する
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報