柳川調興(読み)やながわ しげおき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「柳川調興」の解説

柳川調興 やながわ-しげおき

1603-1684 江戸時代前期の武士
慶長8年生まれ。柳川智永(としなが)の子。対馬(つしま)(長崎県)府中藩家老。対朝鮮外交上の手腕将軍家とのつながりを基盤に,藩主宗義成対立宗家の国書偽造を幕府に直訴したが,徳川家光裁定により敗訴がきまり,寛永12年津軽に流された。貞享(じょうきょう)元年10月1日死去。82歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の柳川調興の言及

【柳川一件】より

…1631年(寛永8)対馬の大名宗義成(そうよしなり)と家老柳川調興(しげおき)の御家騒動から,日朝間の国書の偽作・改竄(かいざん)などの不正が露顕して,幕府外交上の大問題となった事件。柳川氏は調興の祖父調信の代に日朝関係の実務派として台頭,朝鮮と日本の中央政権の双方に独自の地位を築いていた。…

※「柳川調興」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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