柳川領郡村帳(読み)やながわりようぐんそんちよう

日本歴史地名大系 「柳川領郡村帳」の解説

柳川領郡村帳(郡村帳)
やながわりようぐんそんちよう

五冊

成立 元和七年二月二八日

原本 柳川古文書館

解説 元和七年に柳川藩主として再封された立花宗茂が上使衆より支配権を引継いだ際に、上使衆より引渡された領国の村高を記した帳簿。元和六年の田中氏無嗣断絶後、上使衆として筑後国を支配していた岡田善同・竹中重義・松倉重政・秋元泰朝・内藤政長の連署がある。三池下妻・上妻・三潴山門の各郡別に帳面が仕立てられ、一冊のなかで村高の部と小物成の部に分れ、さらにそれぞれのなかで支配代官別に記載される。各村高は玄蕃高(田中氏時代の年貢賦課基準高)新田高および寺社領を合せた高で記載されている。

活字本福岡県史」近世史料編・柳川藩初期(下)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android