柴原亀二(読み)シバハラ カメジ

20世紀日本人名事典 「柴原亀二」の解説

柴原 亀二
シバハラ カメジ

明治・大正期の弁護士



生年
慶応3年(1867年)

没年
昭和10(1935)年

出生地
播磨国(兵庫県)

学歴〔年〕
東京帝大法科〔明治21年〕卒

経歴
龍野藩士・柴原和長男に生まれる。明治22年欧州に留学し英国、ドイツ、フランスで法律学を学び、28年帰国し弁護士となる。29年台湾総督府参事官に選ばれ、のち鳳山支庁長に就任。33年職を辞し東京で翻訳著述などを行う。35年大阪朝日新聞に論説記者として入社し、36年清国に特派され、北京公使・内田康哉らと関わる。38年帰国後退社し、44年フィリピンとの貿易を計画し神戸にユニオン商会を設立したが失敗に終わり、大正10年神戸で再び弁護士を開業し、傍ら著述に従事した。著書に「政府及政党」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「柴原亀二」の解説

柴原亀二 しばはら-かめじ

1867-1935 明治-大正時代の官吏,弁護士。
慶応3年生まれ。柴原和(やわら)の長男。英,独,仏で法律をまなび,明治28年弁護士となる。翌年,台湾総督府参事官にえらばれ,ついで鳳山支庁長に就任。35年大阪朝日新聞にはいり,清(しん)(中国)に特派される。大正10年神戸でふたたび弁護士を開業。昭和10年死去。69歳。播磨(はりま)(兵庫県)出身。帝国大学卒。号は揖川。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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