根本山神社
ねもとさんじんじや
[現在地名]田沼町飛駒
田沼町と桐生市の境、根本山(一一九七メートル)にある。本社は十二山にあり、登拝口は四つあるが、飛駒口と桐生口が中心。飛駒口は黒沢から熊鷹山を経て奥院に至る。主祭神は大山祇命、配神に薬師大神を祀る。「根本山縁起」によると開山には勝道上人が関係しているという。里宮として飛駒口に大学院(小野家)、桐生口に大正院(藤倉家)があり、それぞれ講社を結成し、その範囲は県南西部から上野・武蔵・江戸にも及んだ。一八世紀中頃からが最も栄え、明和八年(一七七一)に石宮、寛政二年(一七九〇)に木造社殿が建立されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 