最新 地学事典 「根雨花崗岩」の解説
ねうかこうがん
根雨花崗岩
Neu granite
鳥取県日野郡日野町根雨の西方,鳥取─島根県にまたがって分布し,北東─南西方向に伸びた長辺約22km,短辺16kmの長方形に近い花崗岩。中~粗粒優白質黒雲母花崗岩~アダメロ岩(A型),中~粗粒斑状黒雲母アダメロ岩(B型),粗粒斑状角閃石黒雲母花崗閃緑岩~アダメロ岩(B’型),および脈状のアプライト質花崗岩(C型)からなる。岩体の大部分はA型とB型からなり,A型はB型に貫かれる。B型の上位にA型が薄いシート状に累重していると考えられる。65±0.3MaのRb-Sr全岩アイソクロン年代と0.70475のSr同位体初生値を示す。この低い初生値から,根雨花崗岩体を形成したマグマは下部地殻(あるいは上部マントル)で生成し,上部地殻物質とほとんど混成作用を行なわずに上昇し,暗色包有物は早期晶出相であると考えられる。参考文献:S.Iizumi et al.(1984)J. Min.Petrol. Econ.Geol., Vol.79: 89
執筆者:今岡 照喜
参照項目:因美新期貫入岩類
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

