日本歴史地名大系 「栽松院」の解説 栽松院さいしよういん 宮城県:仙台市仙台城下連坊小路栽松院[現在地名]仙台市連坊一丁目連坊(れんぼう)小路の北裏にあり、曹洞宗。耕徳山と号し、本尊は釈迦牟尼仏。文殊・普賢菩薩を脇仏とする。伊達氏一五代晴宗夫人の牌寺。晴宗没後、夫人は信夫(しのぶ)郡杉目(すぎのめ)城(現福島市)にいたが、政宗が玉造(たまつくり)郡岩出山(いわでやま)(現岩出山町)に移った際根白石(ねのしろいし)(現泉市)に移った。文禄三年(一五九四)同地で逝去し、政宗は琥珀山宝積(ほうしやく)寺を建てた。政宗は仙台に移ってからもしばしば同寺に詣で祖母の冥福を祈ったが、遠距離ということで仙台に一寺を創建し栽松院と号し、夫人葬送の際の導師であった松音(しようおん)寺五世恕三を開山とした。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by