桐生織(読み)キリュウオリ

デジタル大辞泉 「桐生織」の意味・読み・例文・類語

きりゅう‐おり〔きりふ‐〕【×生織】

群馬県桐生市で生産される織物総称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

事典 日本の地域ブランド・名産品 「桐生織」の解説

桐生織[染織]
きりゅうおり

関東地方、群馬県の地域ブランド。
群馬県桐生地域に由来する製法により群馬県桐生市・伊勢崎市・太田市・みどり市・栃木県足利市で製造された織物(畳べり地を除く)ならびに織物の和服、織物のネクタイ。およそ1300年の歴史を有する織物。18世紀の中頃に京より高機が移入されてから産業として発展した。19世紀前半には江戸幕府の保護を受け、▼金襴緞子▲きんらんどんす▼や糸錦のような高級織物を生産するようになった。織り方には、お召織・緯錦織・経錦織・風通織・浮経織・経絣紋織・綟り織の7つの技術・技法があり、多様な織物を生産している。群馬県ふるさと伝統工芸品。1977(昭和52)年10月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2008(平成20)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5108209号。地域団体商標の権利者は、桐生織物協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「桐生織」の解説

桐生織

群馬県桐生市を中心に生産される織物。同地方での織物製造の歴史は奈良時代に遡るとされる。江戸時代には幕府庇護を受けて高級織物も製造するようになった。国指定伝統的工芸品。

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