桑原専慶流(読み)くわばらせんけいりゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「桑原専慶流」の意味・わかりやすい解説

桑原専慶流
くわばらせんけいりゅう

いけ花流派。元禄(げんろく)年間(1688~1704)立花(りっか)の名手桑原富春軒仙渓(ふしゅんけんせんけい)を流祖とする。1868年(明治1)これを継承する桑原専慶の没後、後継者がとだえ、その名跡断絶を憂えた西本願寺華方(はなかた)「花太(はなた)」こと西川太郎兵衛が桑原専渓を名のり、桑原専慶流をおこした。2代桑原専渓は、流儀花のみでなく積極的に創作いけ花にも取り組み、1930年(昭和5)の「新興いけばな宣言」にも参加した。現在はその精神を継ぎ、盛り花、瓶花(へいか)を包含した新しいいけ花への活発な活動を行っている。

[北條明直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android