デジタル大辞泉 「桑間濮上」の意味・読み・例文・類語 そうかん‐ぼくじょう〔サウカンボクジヤウ〕【桑間×濮上】 《濮水のほとりの桑間という地の意》国を滅ぼすような淫靡いんびな音楽。また、淫乱であること。[補説]殷いんの紂王ちゅうおうが師延しえんにみだらな音楽を作らせたが、殷は滅び、師延は濮水に身を投げて死んだ。後に、濮水のほとりで聞こえた曲を師涓しけんが写し取り、晋の平公のために演奏したところ、師曠しこうが亡国の音楽であるとして止めたという故事による。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「桑間濮上」の意味・読み・例文・類語 そうかん‐ぼくじょうサウカンボクジャウ【桑間濮上】 〘 名詞 〙 ( 濮水のほとりの桑間という土地の意。中国古代に、殷の最後の天子の紂王が師延に靡靡之楽を作らせたが、殷が滅びたとき、師延は濮水に身を投じて死んだ。後に師涓が桑間を通り、夜、淫靡(いんび)な音を聞いてこれを写し、晉の平公のために演奏したという「史記‐楽書」に見える故事による。また、一説に、濮水のほとりの桑(くわ)の木の間の意で、そこで男女が密会したことによるという ) 淫靡な音楽の名。また、淫乱なこと。[初出の実例]「工夫雪月吟魂冷、閑唱桑間濮上歌」(出典:狂雲集(15C後)賛杜牧二首)[その他の文献]〔礼記‐楽記〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例