梅ぼ志飴(読み)うめぼしあめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「梅ぼ志飴」の意味・わかりやすい解説

梅ぼ志飴
うめぼしあめ

東京・日本橋、栄太楼(えいたろう)総本舗の名物飴。形状梅干しに似ているので名づけられた。砂糖に少量の晒(さら)し水飴を加えて煮詰め、着色料を加え、冷やして固めたもの。簡略にいえば、有平糖(あるへいとう)の原料飴を鋏(はさみ)で梅干しの形に切ったものである。大衆になじみの深い梅干しと飴の結び付きが幕末の江戸市民に受け、今日まで愛されてきた。赤色の飴がもっとも梅干し的だが、黒糖、ニッケイの味がする飴もある。なお、京都の御所(ごしょ)飴も梅ぼ志飴に似ているが、このほか梅酢などのエキスを加え酸味をつけた飴も「梅干」という。

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「梅ぼ志飴」の解説

梅ぼ志飴

東京都、株式会社榮太樓總本鋪の名物飴。名称は、形が梅干しに似ていることから。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android