日本歴史地名大系 「梅ヶ島金山跡」の解説 梅ヶ島金山跡うめがしまきんざんあと 静岡県:静岡市旧安倍郡地区梅ヶ島村梅ヶ島金山跡[現在地名]静岡市梅ヶ島・入島など安倍金山ともいうが、この呼称には井川(いかわ)金山なども含まれる。梅ヶ島村の日影沢(ひかげざわ)・関之沢(せきのさわ)、入島(にゆうじま)村の湯(ゆ)ノ森(もり)など安倍川に流れ込む谷沢に分布し、日影沢が中心という。享保九年(一七二四)の梅ヶ島・入島・井川の御金山申伝覚(秋山家文書、以下同文書)によると、延喜二年(九〇二)の開削と伝え、今川氏支配下の享禄年間(一五二八−三二)を「元栄」といい、大いに栄えたという。のち徳川家康支配下の慶長年中(一五九六―一六一五)に再び栄え、産出の砂金により駿府城下で駿河小判を鋳造した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報