梨本村(読み)なしもとむら

日本歴史地名大系 「梨本村」の解説

梨本村
なしもとむら

[現在地名]河津町梨本

大鍋おおなべ村の北東、河津川の最上流域とその支流奥原おくばら川・おぎいり川流域に位置する。北は天城あまぎ山系である。北条氏所領役帳によると本光院殿(故北条為昌)衆山本太郎左衛門の所領として三五貫文「梨本」とある。天正一八年(一五九〇)四月に梨本郷宛に豊臣秀吉掟書が出されたと伝える(天保三年「伊豆紀行」)。文禄三年(一五九四)検地帳では「河津内川井野村」「川津庄内奥原村」「楠庄河津之内大泉村」の三ヵ村となっている(増訂豆州志稿)川合野かわいの・奥原は小字名が残る。江戸時代を通じて幕府領(韮山町史)


梨本村
なしもとむら

[現在地名]平群町大字梨本

竜田たつた川沿岸に立地。南は吉田よしだ村・新家しんけ村。慶長郷帳には「なしもと村」とあり、村高二八三・〇七石、のち二八五石。初め福島兵部領、寛永一六年(一六三九)郡山藩(郭住、本多勝行)領、延宝七年(一六七九)幕府領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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