棒火矢(読み)ボウビヤ

デジタル大辞泉 「棒火矢」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐びや【棒火矢/棒火×箭】

鉄製の筒に火薬を込めて発射した火矢江戸時代に使用された。

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精選版 日本国語大辞典 「棒火矢」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐びや【棒火矢・棒火箭】

  1. 〘 名詞 〙 鉄製の筒に火薬をこめて発射した一種の火矢。
    1. [初出の実例]「ほう火矢を雨のふるほどいかけければ」(出典:義残後覚(1596)五)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「棒火矢」の意味・わかりやすい解説

棒火矢
ぼうびや

江戸時代の火器古来の弓を用いず,火砲によって火薬のついた矢を射て敵陣を焼くもの。文禄慶長の役に朝鮮水軍が使用したものから考案された。矢じり矢羽は鉄ででき,かしの棒の周囲のみぞに火薬を埋めた矢を大筒 (おおづつ) で発射するのが普通で,射程約 2500m。明石流,三木流その他の流派があった。

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