棚瀬襄爾(読み)たなせじょうじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「棚瀬襄爾」の意味・わかりやすい解説

棚瀬襄爾
たなせじょうじ

[生]1910.2.22. 岐阜
[没]1964.12.10. 京都
宗教民族学者,文学博士。 1934年東京帝国大学卒業。龍谷大学教授を経て,京都大学助教授。同大学東南アジア研究センター設立時には,マレーシア地域研究のリーダーとして尽力した。宇野円空を,宗教現象の静態的分析を完成させたとして評価し,その影響の下,宗教の動態を社会的文化的脈絡からとらえる機能主義的宗教観を解明した。歴史的・民族誌的事実を含めた幅広い視野をもち,『民族宗教の研究』 (1941) ,『文化人類学』 (50) ,『他界観念の原始形態-オセアニアを中心として』 (66) などの大著を残した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android