宇野円空(読み)ウノエンクウ

デジタル大辞泉 「宇野円空」の意味・読み・例文・類語

うの‐えんくう〔‐ヱンクウ〕【宇野円空】

[1885~1949]宗教学者・民族学者。京都の生まれ。東大教授宗教民族学貢献学位論文マライシアに於ける稲米儀礼」で恩賜賞受賞。他に「宗教民族学」「宗教の史実理論」など。

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精選版 日本国語大辞典 「宇野円空」の意味・読み・例文・類語

うの‐えんくう【宇野円空】

  1. 宗教学者。文博。京都の人。東京帝国大学卒。龍谷大学、東京帝国大学教授。東洋文化研究所長。宗教民族学の分野を開拓する。主著に「マライシアに於ける稲米儀礼」「宗教民族学」。明治一八~昭和二四年(一八八五‐一九四九

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20世紀日本人名事典 「宇野円空」の解説

宇野 円空
ウノ エンクウ

大正・昭和期の宗教学者 東京帝大東洋文化研究所所長。



生年
明治18(1885)年11月27日

没年
昭和24(1949)年1月1日

出生地
京都府

学歴〔年〕
東京帝大哲学科〔明治43年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和9年〕

主な受賞名〔年〕
帝国学士院恩賜賞〔昭和17年〕

経歴
京都帝大大学院を経て、明治45年仏教大学(現・龍谷大学)教授となり、大正9〜12年ドイツ、フランス留学。15年東京帝大文学部講師、昭和2年助教授。16年東大附属東洋文化研究所教授、18年所長となった。その間9年文学博士、論文「マライシアに於ける稲米儀礼」により17年帝国学士院恩賜賞。8年ベルギー万国学士院連合会に日本代表として参加、定年退官後は衆議院文教専門委員を務めた。文化人類学的方法の実証主義による宗教民族学の諸学説を紹介した。著書に「宗教学」「宗教学通論」「宗教民族学」などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「宇野円空」の意味・わかりやすい解説

宇野円空
うのえんくう
(1885―1949)

大正・昭和期の宗教学者、民族学者。京都の本願寺派真宗寺院専徳寺に生まれる。1910年(明治43)東京帝国大学哲学科を卒業し、京都帝国大学大学院に学ぶ。1912~1922年(大正1~11)仏教専門学校(現、仏教大学)教授。1922~1926年龍谷(りゅうこく)大学教授。1926年東京帝国大学文学部講師、翌1927年助教授、1942年(昭和17)教授、1943~1946年附属の東洋文化研究所所長。停年退職後は衆議院文教専門委員を務めた。宗教学を体系化し、宗教民族学の発展に寄与した。主著に『宗教民族学』(1929・岡書院)、『宗教学』(1931・岩波書店)、恩賜賞を受けた『マライシアに於(お)ける稲米儀礼』(1941・東洋文庫)などがある。

[藤井正雄 2016年10月19日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇野円空」の意味・わかりやすい解説

宇野円空
うのえんくう

[生]1885.11.27. 京都
[没]1949.1.1. 東京
宗教学者,宗教民族学者。文学博士。西本願寺派専徳寺に生れる。 1910年東京帝国大学哲学科卒業。京都大学大学院で学んだのちフランスに留学,M.モースに師事。その後佛教大学,龍谷大学,東京大学の各教授を歴任した。日本における宗教民族学の開拓者であり,その著書に『宗教民族学』 (1929) ,『宗教学』 (31) ,『マライシアにおける稲米儀礼』 (41) などがある。この最後の著作は学位論文であり,これにより帝国学士院恩賜賞を授与された。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宇野円空」の解説

宇野円空 うの-えんくう

1885-1949 大正-昭和時代の宗教学者。
明治18年11月27日生まれ。ヨーロッパ留学ののち,昭和2年母校東京帝大の助教授。16年同大東洋文化研究所教授,18年所長となる。宗教民族学の研究で知られ,17年「マライシヤに於(お)ける稲米儀礼」で学士院恩賜賞。昭和24年1月1日死去。65歳。京都出身。著作に「宗教民族学」「宗教学」など。

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367日誕生日大事典 「宇野円空」の解説

宇野 円空 (うの えんくう)

生年月日:1885年11月27日
大正時代;昭和時代の宗教学者。東洋文化研究所所長;龍谷大学教授
1949年没

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