日本歴史地名大系 「森之町」の解説 森之町もりのちよう 京都府:八幡市八幡惣町森之町[現在地名]八幡市八幡〈森・森垣内〉壇所(たんしよ)町の東にあって、薬園(やくおん)寺までの東山路(ひがしやまじ)道沿いの町並。森町とも記す。安居頭人記(「男山考古録」所引)によれば、地名を負ったと考えられる石清水(いわしみず)八幡宮安居頭人の補任がみられ、正治元年(一一九九)一一月に森藤一郎、承元元年(一二〇七)に森元十右衛門の名が記される。杜薬園寺長者代等申状写(石清水文書)によれば寛元年中(一二四三―四七)に住人や在住の刀禰らが薬園寺境内での麹売買の専売権を受けていたことが明らかなので、早くから薬園寺を中心に町場が形成されていたと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by