半ば(読み)ナカバ

デジタル大辞泉の解説

なか‐ば【半ば】

[名]
全体を二つに分けた、その一方。半分。「敷地の半ばを人手に渡す」
一定の距離・期間などの中間のあたり。「枝を半ばから切り落とす」「五月の半ば」「人生の半ば
ある物事の途中。ある物事をしている最中。「式典の半ばで退席する」「志半ばで挫折する」
[副]
半分ほど、ある状態になっているさま。「半ばあきれ、半ば感心する」
完全にではないが、かなりの程度。ほとんど。「半ば観念している」

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大辞林 第三版の解説

なかば【半ば】

( 名 )
全体を二つに分けた一方。半分。 「月の-は旅に出ている」
一定の時間・行程などの半分の所。ほぼ中間のあたり。 「道の-で倒れる」 「三十代-の男」
物事が行われている最中さいちゆう。 「宴の-で立つ」 「戦-也と聞えしかば/太平記 8
( 副 )
ある状態に半分ほどなっているさま。 「 -あきれ、-驚いてながめていた」 「 -朽ちた塀」
かなりな程度。ほとんど。 「 -あきらめている」 「 -死ぬる心地して/今昔 5

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

なか‐ば【半ば】

[1] 〘名〙
① 半分に分けたものの一方。半分。
※書紀(720)雄略一四年四月(前田本訓)「天皇有司(つかさ)に命(みことおほ)せて二(つ)に子孫を分(わか)ちて一分(ナカハ)をば大草香部の民として皇后に封(よさ)したまふ」
② まんなか、中間点を示す。
(イ) 一定の長さ、または範囲の中間、中央の地点をいう。
※石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「崖に至る半(ナカハ)、人有りて接(とら)ふるに似たり」
(ロ) 一定の時間の中間。暦、季節、生涯など、ある時間の中間の時点をいう。
※蜻蛉(974頃)中「春のなかはにもなりにけり」
(ハ) ある状態が始まってから、終わると予想されるまでの中間の状態をいう。そのことが盛んに行なわれている頃。まっ最中。中途。
※太平記(14C後)八「一条の手尚相支へて、戦半(ナカバ)也と聞えしかば」
③ 不和であること。対立している状態。
※醍醐寺文書‐(年未詳)五月一〇日・某書状「御おやこなかはふしふしのやう御入候へは、わか身せうしにて候」
[2] 〘副〙
① 半分ほど、そういう状態であるさま。「なかば…なかば…」と二つの状態を対比して用いることが多い。
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「ソノ コトヲ キイテ nacaba(ナカバ) ヲソレ nacaba(ナカバ) アキレテ」
※虞美人草(1907)〈夏目漱石〉二「『言ひませうか』と老人は半(ナカ)ば笑ひながら」
② (「半分ほど」の意が強調されて) ある状態が進んで、大方そうなるさま。ほとんど。だいぶ。よほど。
※古今(905‐914)物名・四五二「さ夜ふけてなかばたけゆく久方の月吹き返せ秋の山風〈景式王〉」
③ 事態・状態がまだ半分程度にしかなっていないさま。まだ進んでいない状態としていう。いくぶん。いくらか。
※源氏(1001‐14頃)明石「むつごとを語りあはせむ人もがなうき世の夢もなかはさむやと」

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