デジタル大辞泉 「半ば」の意味・読み・例文・類語 なか‐ば【半ば】 [名]1 全体を二つに分けた、その一方。半分。「敷地の半ばを人手に渡す」2 一定の距離・期間などの中間のあたり。「枝を半ばから切り落とす」「五月の半ば」「人生の半ば」3 ある物事の途中。ある物事をしている最中。「式典の半ばで退席する」「志半ばで挫折する」[副]1 半分ほど、ある状態になっているさま。「半ばあきれ、半ば感心する」2 完全にではないが、かなりの程度。ほとんど。「半ば観念している」[類語](1)半分・五分・ハーフ・半数・半額・半金・半値・四半分/(2)中間・間あいだ・中程なかほど・中頃なかごろ・真ん中辺・中途/(3)道すがら・道中・道道みちみち・途中・途上・途次・中途・行き掛け・路次・道草・通りすがり・通り掛かり・通り掛け・行きずり・行き掛かり・帰りしな・帰りぎわ・帰り掛け・帰るさ・寄り道・ついで・ついでに・ちなみに・念のため・手ついで・がてら・かたがた・かたわら 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「半ば」の意味・読み・例文・類語 なか‐ば【半ば】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 半分に分けたものの一方。半分。[初出の実例]「天皇有司(つかさ)に命(みことおほ)せて二(つ)に子孫を分(わか)ちて一分(ナカハ)をば大草香部の民として皇后に封(よさ)したまふ」(出典:日本書紀(720)雄略一四年四月(前田本訓))② まんなか、中間点を示す。(イ) 一定の長さ、または範囲の中間、中央の地点をいう。[初出の実例]「崖に至る半(ナカハ)、人有りて接(とら)ふるに似たり」(出典:石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))(ロ) 一定の時間の中間。暦、季節、生涯など、ある時間の中間の時点をいう。[初出の実例]「春のなかはにもなりにけり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)(ハ) ある状態が始まってから、終わると予想されるまでの中間の状態をいう。そのことが盛んに行なわれている頃。まっ最中。中途。[初出の実例]「一条の手尚相支へて、戦半(ナカバ)也と聞えしかば」(出典:太平記(14C後)八)③ 不和であること。対立している状態。[初出の実例]「御おやこなかはふしふしのやう御入候へは、わか身せうしにて候」(出典:醍醐寺文書‐(年未詳)五月一〇日・某書状)[ 2 ] 〘 副詞 〙① 半分ほど、そういう状態であるさま。「なかば…なかば…」と二つの状態を対比して用いることが多い。[初出の実例]「ソノ コトヲ キイテ nacaba(ナカバ) ヲソレ nacaba(ナカバ) アキレテ」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08))「『言ひませうか』と老人は半(ナカ)ば笑ひながら」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉二)② ( 「半分ほど」の意が強調されて ) ある状態が進んで、大方そうなるさま。ほとんど。だいぶ。よほど。[初出の実例]「さ夜ふけてなかばたけゆく久方の月吹き返せ秋の山風〈景式王〉」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・四五二)③ 事態・状態がまだ半分程度にしかなっていないさま。まだ進んでいない状態としていう。いくぶん。いくらか。[初出の実例]「むつごとを語りあはせむ人もがなうき世の夢もなかはさむやと」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by