玉樹(読み)ギョクジュ

デジタル大辞泉 「玉樹」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐じゅ【玉樹】

美しい木。
風姿の高潔な人。
エンジュ別名

ぎょくじゅ【玉樹】

中国青海省中南部の都市通天河流域の標高3700メートルの高所にある。牧畜食肉加工業発達。ユイシュー。

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精選版 日本国語大辞典 「玉樹」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐じゅ【玉樹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「玉」は美称 ) 美しい木。
    1. [初出の実例]「玉樹長堆跨帝圃。珠流瀑布写天臨」(出典:凌雲集(814)晩夏神泉苑釣台同勒深臨陰心応製〈賀陽豊年〉)
    2. [その他の文献]〔江淹‐従冠軍建平王登盧山香炉峰詩〕
  3. 高潔な風姿の人のたとえ。
    1. [初出の実例]「国之司直と云より以下、或は芝蘭・玉樹に比し、或は山川・土地になぞらへ〈略〉これを美(ほむれ)ば」(出典:詩学逢原(1763)下)
    2. [その他の文献]〔世説新語‐容止〕
  4. ぎょくじゅこうていか(玉樹後庭花)」の略。
  5. 植物えんじゅ(槐)」の異名

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「玉樹」の意味・わかりやすい解説

玉樹
ぎょくじゅ / ユイシュー

中国、青海(せいかい)省南部、玉樹チベット族自治州東部の県級市。同自治州の政府所在地で、市街部はギェグ街道。常住人口12万0447(2010)。標高3700メートル、揚子江(ようすこう)上流の通天河(つうてんが)流域にあり、西寧(せいねい)、チャムド方面へ自動車道が通じる。2009年には玉樹巴塘(はとう)空港が開港した。青海省、四川(しせん)省、チベット自治区物資集散地である。牧畜業をはじめ薬品、食肉加工業が発達している。

[駒井正一・編集部 2017年4月18日]

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普及版 字通 「玉樹」の読み・字形・画数・意味

【玉樹】ぎよくじゆ

仙木。また高潔な風采の人にたとえる。唐・杜甫〔飲中八仙歌〕詩 (崔)宗之は灑たる美少年 觴(さかづき)を擧げて、白眼天をむ 皎(かう)として、玉樹の風に臨むが如し

字通「玉」の項目を見る

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百科事典マイペディア 「玉樹」の意味・わかりやすい解説

玉樹【ぎょくじゅ】

中国,青海省南部にある玉樹チベット族自治州の県。長江上流の通天河右岸に広がり,チベット自治区に隣接する。四川省とチベットに通じる交通の要衝で,物資の集散地。麝香(じゃこう),鹿茸(ろくじょう),大黄などの生薬を産し,チベット族が多く居住する。11万人(2014)。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「玉樹」の解説

玉樹 (ギョクジュ)

植物。マメ科の落葉高木,薬用植物。エンジュの別称

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