森脇忠（読み）モリワキ タダシ

20世紀日本人名事典

森脇 忠
モリワキ タダシ

大正・昭和期の洋画家

生年

明治21(1888)年

没年

昭和24(1949)年10月13日

出生地

島根県

学歴〔年〕

東京美術学校(現・東京芸術大学)西洋画科〔大正3年〕卒

経歴

同期生に小出楢重がいる。大正3年文展に「洋館の女」で初入選、以後官展に出品を続け、4年文展に「鏡の前」で3等賞を受賞。9年三高講師となり、昭和16年までつとめた。この間大正9年「池の畔」、11年「女の裸体」がともに帝展特選となり、13年無鑑査。同年より翌年まで京都高等工芸学校講師を務め、昭和15年華畝美術協会結成に参加。室内や風景の中の裸婦を得意とし、油彩による日本風俗の表現を試みた。著書に師中沢弘光らとの共著「スケッチの描き方」など。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

森脇忠 もりわき-ただし

1888－1949　大正-昭和時代の洋画家。
明治21年3月3日生まれ。大正3年文展に初入選。9年と11年に帝展で特選となる。9年より昭和16年まで三高講師をつとめた。中沢弘光の影響をうけた。昭和24年10月13日死去。62歳。島根県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。作品に「池畔」「女の裸体」など。

出典　講談社