森藩陣屋跡(読み)もりはんじんやあと

日本歴史地名大系 「森藩陣屋跡」の解説

森藩陣屋跡
もりはんじんやあと

[現在地名]玖珠町森

慶長六年(一六〇一)入封の来島(のち久留島と改姓)氏の陣屋跡。陣屋の地末広すえひろ山は角埋つのむれ山の南東に位置するが、築城を許されない同氏にとって非常の際に角埋山の古城を拠点として利用することを想定していたとされる。末広山には旧領伊予国で崇敬していた大三島おおみしま神社の分霊を祀った末広神社建立鎮守とした。御長おなが坂の一段下がった台地に表御殿・奥御殿・大会所などが建設された。

慶長六年九月来島康親は玖珠郡日田郡・速見郡に一万四千石の知行を認められ、旧領伊予国の替地とされた。その内訳は同年九月七日の森藩領知目録(佐伯藩政史料)により、日田郡一一村・高三千八〇二石余、玖珠郡八村・高八千一六五石余、速見郡二村・高二千三二石余であったことが知られる。二代藩主の通春は慶長一七年より明暦元年(一六五五)まで在任

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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