森野新館跡(読み)もりのしんやかたあと

日本歴史地名大系 「森野新館跡」の解説

森野新館跡
もりのしんやかたあと

[現在地名]滑川市森野新

戦国期の館跡とみられ、台地上に位置する。北側から西側を崖がめぐり、標高は約一〇〇メートル。眼下早月はやつき川が形成した扇状地を望む。「三州地理志稿」に「森野塁」とみえ、「今鋤為田、鹿熊城主置守兵」と記される。これによれば、館は鹿熊かくま(松倉城、現魚津市)城主が兵を置いて守らせていたことになり、松倉まつくら城の出城であったと考えられる。文政元年(一八一八)の城跡館跡由来書上帳(加越能文庫)には、「森野新館跡」は「先年鹿熊御城之御家老御住居之由承伝申候」とあり、鹿熊城の家老が居住していたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む