日本歴史地名大系 「森野新館跡」の解説 森野新館跡もりのしんやかたあと 富山県:滑川市森野新村森野新館跡[現在地名]滑川市森野新戦国期の館跡とみられ、台地上に位置する。北側から西側を崖がめぐり、標高は約一〇〇メートル。眼下に早月(はやつき)川が形成した扇状地を望む。「三州地理志稿」に「森野塁」とみえ、「今鋤為田、鹿熊城主置守兵」と記される。これによれば、館は鹿熊(かくま)城(松倉城、現魚津市)城主が兵を置いて守らせていたことになり、松倉(まつくら)城の出城であったと考えられる。文政元年(一八一八)の城跡館跡由来書上帳(加越能文庫)には、「森野新館跡」は「先年鹿熊御城之御家老御住居之由承伝申候」とあり、鹿熊城の家老が居住していたと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by