椎野宰資(読み)シイノ サイスケ

20世紀日本人名事典 「椎野宰資」の解説

椎野 宰資
シイノ サイスケ

明治期の官吏 徳島県勧業課長。



生年
嘉永7年2月18日(1854年)

没年
大正6(1917)年8月20日

出生地
阿波国名東郡(徳島県)

経歴
はじめ高知の呉服店で働くが、のちに郷里徳島県に帰り、名西郡役所に勤務。明治15年に徳島県庁に移り、農業・産業関係の事務を担当した。24年には勧業課長に抜擢され、積極的に勧農会や農談会を開催。中でも、のちに徳島の特産品となるネーブルオレンジの栽培を奨励したことで知られる。また、「徳島県勧業年報」の編集・発行にも従事。34年には勝浦郡長に就任し、勝浦街道の整備や治水事業に大きな業績を残した。著書に「阿波国藍業略誌」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「椎野宰資」の解説

椎野宰資 しいの-さいすけ

1854-1917 明治時代の官吏。
嘉永(かえい)7年2月18日生まれ。明治15年徳島県庁にはいり,24年勧業課長となる。「徳島県勧業年報」の編集発行,ネーブルオレンジの栽培奨励などにつとめる。34年勝浦郡長となり,勝浦街道や大谷川排水路の建設をすすめた。大正6年8月20日死去。64歳。阿波(あわ)(徳島県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android