椙森神社(読み)すぎのもりじんじや

日本歴史地名大系 「椙森神社」の解説

椙森神社
すぎのもりじんじや

[現在地名]中央区日本橋堀留町一丁目

人形町にんぎようちよう通の西裏にある。旧村社。祭神は倉稲魂命・素盞嗚命・大市姫大神・大己貴大神・四大神(五十猛神・抓津姫神・大屋姫神・事八十神)。江戸時代には杉森すぎのもり稲荷とよばれ、江戸三森の一。創建は天慶(九三八―九四七)以前といわれる。垂加神道に属する竹永忠章が元文四年(一七三九)に撰した「椙森稲荷伍社大明神御本縁」によれば、藤原秀郷が平将門攻撃に際して武運を祈り、凱旋のとき聖徳太子作と伝える銀狐像を寄進、太田道灌は雨を祈って験を得、山城伏見稲荷の五社の神を勧請し、小田原北条氏旧臣小針正貞は社務となり同氏が代々神職を継承した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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