検認(読み)ケンニン

精選版 日本国語大辞典 「検認」の意味・読み・例文・類語

けん‐にん【検認】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 検査してから認定、認証すること。
  3. 家庭裁判所が公正証書によらない遺言書について、変造などを防ぐためにその存在と形式を調査、確認すること。
    1. [初出の実例]「遺言書の検認は相続開始地の区裁判所の管轄とす」(出典:非訟事件手続法(明治三一年)(1898)一一一条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の検認の言及

【遺言】より

…ここに〈確認〉とは,それが遺言者の真意に出たものであるかどうかの判定であり,家庭裁判所の審判として行われる(家事審判法9条1項甲類33号)。しかし,確認をえたことは,その遺言が有効であることを意味するものではなく(1925年の大審院判決),また,その執行に際しては,さらにのちに述べる家庭裁判所の〈検認〉を受けることを必要とする。これらのことは注意を要する点である。…

※「検認」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android