楝科(読み)せんだんか

精選版 日本国語大辞典 「楝科」の意味・読み・例文・類語

せんだん‐か‥クヮ【楝科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。世界に約五〇属一四〇〇種知られ、温帯に分布する。高木または低木で、葉は互生し托葉がない。花は集散状円錐花序をなし、両性放射相称萼片は三ないし五個で茎部が合着することがある。花冠は三ないし五、まれに合着し瓦状または先端が花弁状。雄しべは三ないし一〇個、普通下部が合着して筒状になる。時に花盤があり、子房上位で二ないし五室、まれに一室か五室以上。各室に一また二、時に多数の胚珠がある。果実は液果または石果。この仲間の材は堅くて芳香があり、マホガニーなどの良材がある。日本にはセンダンが自生し、人家の近くに植えられ、樹皮駆虫薬にする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android