楠分限(読み)クスノキブンゲン

デジタル大辞泉 「楠分限」の意味・読み・例文・類語

くすのき‐ぶんげん【×楠分限】

クスノキ生長は遅いが大木となり、その根元がしっかりしているところから》長い年月の間に小利を積み重ねて、確実に資産を殖やした金持ち。⇔梅の木分限

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精選版 日本国語大辞典 「楠分限」の意味・読み・例文・類語

くすのき‐ぶげん【楠分限】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くすのきぶんげん」とも。樟(くすのき)は生長は遅いが、着実に大木になるところから ) 財産を手がたくふやしてゆく金持。⇔梅の木分限
    1. [初出の実例]「何事しても頭に乗て、今は金銀うめきて、遣へど跡はへらず、根へ入ての内証吉(ないしゃうよし)、是を楠木分限(クスノキブンゲン)といへり」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)二)

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