楠分限(読み)クスノキブンゲン

デジタル大辞泉 「楠分限」の意味・読み・例文・類語

くすのき‐ぶんげん【×楠分限】

クスノキ生長は遅いが大木となり、その根元がしっかりしているところから》長い年月の間に小利を積み重ねて、確実に資産を殖やした金持ち。⇔梅の木分限

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「楠分限」の意味・読み・例文・類語

くすのき‐ぶげん【楠分限】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くすのきぶんげん」とも。樟(くすのき)は生長は遅いが、着実に大木になるところから ) 財産を手がたくふやしてゆく金持。⇔梅の木分限
    1. [初出の実例]「何事しても頭に乗て、今は金銀うめきて、遣へど跡はへらず、根へ入ての内証吉(ないしゃうよし)、是を楠木分限(クスノキブンゲン)といへり」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android