楠分限(読み)クスノキブンゲン

デジタル大辞泉 「楠分限」の意味・読み・例文・類語

くすのき‐ぶんげん【×楠分限】

クスノキ生長は遅いが大木となり、その根元がしっかりしているところから》長い年月の間に小利を積み重ねて、確実に資産を殖やした金持ち。⇔梅の木分限

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「楠分限」の意味・読み・例文・類語

くすのき‐ぶげん【楠分限】

〘名〙 (「くすのきぶんげん」とも。樟(くすのき)は生長は遅いが、着実に大木になるところから) 財産を手がたくふやしてゆく金持。⇔梅の木分限
浮世草子日本永代蔵(1688)二「何事しても頭に乗て、今は金銀うめきて、遣へど跡はへらず、根へ入ての内証吉(ないしゃうよし)、是を楠木分限(クスノキブンゲン)といへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android