日本大百科全書(ニッポニカ) 「業務上災害」の意味・わかりやすい解説 業務上災害ぎょうむじょうさいがいlabour accident 広義には業務の遂行に起因して労働者が被った負傷、疾病、死亡をいうが、狭義には業務上疾病の対語として、事故による負傷と死亡に限定される。一般に広狭両義とも用いられる。業務上災害に対しては使用者が第一義的に補償しなければならない(労働基準法第8章)が、一般には労働者災害補償保険(労災保険)によって補償給付が行われ、その補償額の範囲内で個別使用者の補償責任は免責される。なお、通勤途上の災害も労災保険の対象とされている。[重田博正][参照項目] | 労働災害 | 労働者災害補償保険 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例